グルジアの旧都ムツヘタの歴史的教会群はコーカサス地方においては中世の優れた宗教的建造物であり、古代王国から引き継がれてきた芸術的、文化的レベルの高さを示しています。
世界遺産委員会は選定基準(3)ならびに(4)によって、ジュヴァリ修道院を同時代を象徴するものとして、例外的また唯一、今世紀にまで残された建造物ととして認定しました。
ムツヘタのサムタヴロ正教会‐修道院
ムツヘタのサムタヴロ正教会‐修道院の登録面積は 0.5 ヘクタール、緩衝地域は 8.75 ヘクタール であります。ムツヘタ北部に残るキリスト教建築で、伝説ではニノが住んでいたことがあるとされています。最初に作られたのは4世紀の小さな聖堂で、11世紀にはより大きな聖堂が建てられました。
鐘楼や修道院としての様々な建物が付随するようになったのは、16世紀以降のことであります。ムツヘタのサムタヴロ正教会‐修道院には、キリスト教を国教と定めたイベリア王ミリアン3世と王妃ナナの墓も残ります。
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