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ジョージアについて |
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ジョージアは南コーカサス地方の中央から西部に位置します。北側は大コーカサス山脈、東部と南部も山岳地帯で、西側には黒海があります。何世紀もの間、国境は一定せず、膨脹と縮小を繰り返しました。中心部は「カルトゥリ」と呼ばれ、そこから、住民のことを「カルトヴェリ」、国を「サカルトヴェロ」と表現するようになりました。
ジョージア人は世界で最も古い民族の一つとみなされています。紀元前3千年には古代ジョージア語が成立していたと考えられています。紀元前2千年にはスワン語が、同1千年にはミングリア語が独立した言語となりました。
温暖な気候と豊かな自然は周辺の巨大国家にとっては魅力的なことから、何世紀にも渡って、ジョージアは他国からの侵入を受けてきました。また、北コ
また、北コーカサスの遊牧民たちもジョージア国内に支配地域を作ってきたのです。
ジョージア人
ジョージア人(ジョージア語でქართველები)は、ジョージアの国民であり、またコーカサス地方出身の民族であります。自称は「カルトベリ」。コーカサスで最も古い民族であり、ジョージアを中心にトルコ、ロシア、アメリカ合衆国、イランその他の国に住んでいます。南コーカサス語族に属する言語を話します。人種系統は地中海人種に属します。
最も早くコーカサスに定住した人たちを祖としながら、ジョージアの人々は民族の統合と、国家の形成に複雑なプロセスを経験してきました。現在、ジョージア人は異なる風俗習慣や方言をもつ多様な準民族集団からなっています。このような準民族のなかには独自の言語を持ち、バイリンガルなメグレリア人、ラズ人、スヴァン人、と純粋なジョージア人がいます。
純粋なジョージア人は5世紀以来書かれてきた独自のジョージアア文字を持ち、ジョージア語は公用語とされ、ジョージア国内に住むすべてのジョージア人がこの言葉の教育を受けています。
古代のジョージア人は古代ギリシャ・ローマにコーカサス・イベリア人、あるいはコルキス人として知られてきました。イベリアというのはコーカサス地方を指したギリシャ・ローマ的な古称であり、現代のバスク人などイベリア半島の先住民族とコーカサス・イベリア人が同じ起源を持つという説が根強くあります。
ジョージア人の大多数はキリスト教徒で、4世紀以来独立したジョージア正教会に忠実であります。4世紀はじめにキリスト教化し、史上二番目に古いキリスト教国として327年に国教化しました。トルコ、イラン、アゼルバイジャン、アジャリア自治共和国にはイスラム教徒のジョージア人がおり、またカトリック教徒のジョージア人も存在します。
東西の十字路に位置するジョージアは、長い歴史を通じて多くの文明に影響されてきました。ジョージア人は他文化の特徴を吸収し、独自の伝統と調和させ、中世には高度な文化を形成しました。古代の部族連合に起源を持つジョージア人は11世紀はじめには高度に組織化された封建王国を樹立し、13世紀のモンゴル帝国による侵略までコーカサスに覇をとなえた。
近隣諸国の脅威と、国内の絶え間ない不安定を抱えながら、ジョージア人は程度の差はあれ、独立を維持してきたが、19世紀はじめにロシア帝国に併合され、ソビエト連邦から1991年、独立しました。
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